※2019.2.6更新
行かなくなった病院や引っ越し前の病院の診察券は
処分してしまってよいものなのでしょうか?
嵩張るものでもなく
捨ててしまってよいものか躊躇するうち、
そのままとっておいてしまっている方も
多いのではないでしょうか?
使わないからとそのまま処分してしまって
よいものなのか、
あるいは捨てる場合には
どんな点に注意すればよいのでしょうか。
ご紹介していきたいと思います。
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使わない診察券、とっておいたほうがいい?
引っ越しなどで使わなくなった診察券。
邪魔になるわけではないけれど・・・
何年も使っていない診察券って
そもそも
とっておいたほうがいいものなのでしょうか?
基本的には
今後二度と行かないとはっきりしていて、
その後その病気が完治していると
断言できる病院の診察券は
破棄してしまって大丈夫です。
引っ越す前の家の近くの病院や
出先の急な発病で一度だけかかった病院など
おそらくもう行かないと思われる病院の
診察券は
とっておいても邪魔になるだけです。
今使っている診察券と
混ざってしまって
使いたい診察券がすぐに探し出せないなんて
ことにもなりがち。
絶対に行かない、と断言できる病院の診察券は
すっきりと処分してしまいましょう。
万が一、捨ててしまった後に
その病院に行くことになった場合は
再発行していただけます。
カルテも
診察券番号がなかったとしても
氏名や生年月日などで検索することが
できるようです。
名前、時には生年月日など
明記されている診察券。
処分するときは
個人情報が漏れ出さないように
はさみをいれる、
シュレッダーにかけるなどしてから
処分するようにしましょう。
診察券を捨ててはいけない場合とは?
さて、では何が何でも診察券を捨てたほうがいいのか?
というとそういう訳でもありません。
実は
公的年金である障害年金の受給を申請する際、
障害の原因となったけがや病気について
最初に医師や歯科医師の診察を受けた初診日を
証明する書類を求められます。
病院ではカルテが保管されており
通常はそのカルテをもとに
初診日の証明書(受診状況等証明書)を
発行していただけますが、
保管期限の義務は最終受診日より5年。
保管期限を過ぎた後は
5年以降のカルテを破棄しなければならない
法律というものはなく
病院の方針に従って
残しておく病院もあれば
廃棄してしまう病院もあるそう。
近頃は電子カルテが増えているので
残しておく病院のほうが多いかもしれませんが
5年を超えた場合のカルテは
廃棄されている場合もあり
その場合は発行していただけません。
こんな場合に
診察券が初診日認定の決め手と
なることがあるのです。
万が一、後にご自身の身体に
何か障害が残ってしまった場合を考えると
少なくとも
大きな病気、慢性的な疾患などで
かかった病院の診察券は
持っておいたほうがよさそうです。
また、最初は風邪など
なんでもない病気と思っていたものが
後になって大きな病気であると
わかる場合もあります。
心配な方は
使わない診察券は
今使っている診察券とは別の場所に
まとめて保管しておくとよいでしょう。
診察券は破棄したとしても注意しておきたいこと。
さて、前項の障害年金の受給に関連して
さらに注意しておきたいのは
病院にかかったことの証拠を残しておくこと。
具体的には以下の3点となります。
医療メモを作っておく
家族それぞれが
何年何月何日に、どういった理由で
どこの病院に行き、どのような診断を受けたのか
というメモを作っておきます。
人の記憶は曖昧です。
いつなぜどこの病院へ行ったのか
思い出すのはとても難しいもの。
そんな場合にも
このメモが役に立ってくれます。
領収書を残しておく
診療代金の領収書も
日付が記載されており
万が一の場合の重要な証拠になります。
できれば領収書も
残しておきたいものです。
診断書を書いてもらう
その病気やけがによって
何かしら障害が残りそうと考えたら
医療機関へ診断書の作成を
依頼しておきます。
こうした診断書も
大切な証明書類のひとつとなります。
診察券がないと初診料がかかるもの?
ところで診察券を廃棄してしまった病院に
後にかかった場合
診察券がないからという理由で
初診料や余分な費用は
かかるものなのでしょうか?
診察券の発行は
保険診療の項目にはなく
原則無料です。
治療が継続している間は
診察券がなかったとしても
初診料が別途かかることはありません。
ただし、患者の方が任意で治療を中止して
一ヶ月経過した場合
初診扱いとしてもよいことになっています。
いずれにしても
初診料と診察券の発行の関係性はありません。
ICカードやプラスチックカードなどの場合
紛失したら有料となる場合もあります。
この場合は
予め患者の方に説明されていたり
カードに明記されていたりしますので
廃棄前にカードを確認するなど
するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
使っていない診察券は
何が何でも処分すべきではなさそうですね。
障害年金については
自分の身にふりかかるとは
ほとんどの方が考えないものです。
万が一の場合のリスクヘッジを考えつつ
処分すべきか否か
判断するようにしてみてくださいね。
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