※2018.4.16更新
着物は桐たんすで保管しなくちゃ・・・・
そんな思い込み、ありませんか。
着物の収納は、 桐でなくてはならないのでしょうか。
プラスチックケースで代用する場合
どういった点に注意すればよいのでしょうか。
桐たんすそしてプラスチックケースの
メリット・デメリットを確認してみましょう。
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桐箪笥のメリット
着物を収納する道具としての
桐箪笥の特長をあらためて整理してみます。
変形やゆがみが生じにくい
桐はどの部分をとってみても
材質的に異なることがない木材です。
均一であるということで
変形やゆがみができにくく
精密な加工に向いている木材なのだそう。
着物を収納しているうちに
蓋がゆがんで外気が入りやすい状態だった・・・・
なんてことになりにくいわけですね。
湿気を防ぐ
桐は湿気に非常に敏感な木材。
桐の表面が湿気を吸収し、膨張するため
箪笥内部に湿気を侵入するのを防ぎます。
また逆に乾燥している時は
木が収縮し、箪笥内部が蒸れないよう
通気性がよくなります。
桐自体がまるで呼吸しているかのように
内部の湿度を調節してくれるので、
湿気に弱い着物には
とても向いている収納法なのですね。
防虫性が高い
桐にはタンニンが含まれており、
アルカリ性が強いため
害虫を寄せ付けないという特長があります。
絹の着物は虫がつきにくいですが
ウールは虫が心配ですので
防虫効果があるのはやはり優れた点といえます。
プラスチックケースのメリット
一方、プラスチックケースはどうなのでしょうか。
軽い
桐は木材としては軽いものです。
なので、他の木材の収納用具に比べれば
取り扱いが楽と言えます。
が、やはり軽さの点では
プラスチックにかないません。
着物はそれ単体でも重いもの。
年に1回か2回、虫干しすることを考えれば
取り出しやすさという点も
考慮しなければなりません。
サイズ展開が豊富
プラスチックのケースは
様々なサイズで販売されているので
自宅の収納スペースにきっちり収まるものを
探すことができます。
箪笥を並べておけず
クローゼットや押し入れの一部に
収納せざるを得ない場合も多いはず。
サイズ展開が豊富であることは
それぞれの家庭ごとの
収納事情に
合わせやすいとも言えるのです。
安価である
安価、という点も見逃せません。
プラスチックケースは、ホームセンターや
ショッピングセンターなどで
簡単にしかも安価に手に入ります。
桐は高価で手が出ないという場合でも
プラスチックならたくさん揃えられますね。
プラスチックケースのデメリット
昔ながらの桐ではないので
デメリットを心配される方も多いでしょう。
プラスチックケースで着物を保管する場合
どういった点に気をつければよいのでしょうか。
通気性が悪い
プラスチックケースには
桐のように湿度を調節する機能はありません。
湿度を持った着物を保管すれば
湿気の逃げ場がありませんので
カビの原因になるでしょう。
プラスチックケースで保管する場合は
湿度を逃がすため
こまめに通気を管理する必要があります。
時折、引き出しを開けて
通気を確保するとよいでしょう。
もしくは除湿剤を利用してもよいですね。
密閉性が悪い
プラスチックケースは
虫が入りやすい隙間がたくさんあります。
絹の着物が虫食いにあうことは
着物が汚れていない限り
ほとんどないのでしょうが
ウールは心配ですね。
特にウールの着物を保管する場合は
防虫剤を使う、
まめに虫干しを行う、
などの対策が必要です。
またこれは
プラスチックケースでの保管に
限ったことではありませんが、
正絹とウールの着物は別々に保管しましょう。
遮光性がない
カビと同時に気をつけたいのは
着物の色やけです。
プラスチックケースには
遮光性がありません。
直射日光のあたる場所に置くと
着物の色やけの原因になります。
引き出し式のプラスチックケースに
収納する場合、
手前側は日光の影響を受けやすいので
引き出しの全面を遮光するとなお安心です。
まとめ
着物にとって
大敵なのは湿気と汚れ。
プラスチックケースは
桐の機能面では劣るものの
サイズ展開が豊富など汎用性に優れています。
そもそも湿気が多い1階や
換気の悪い場所に置けば
桐で保管していても着物のカビの原因になります。
まずは保管場所をしっかり検討した上で
桐かプラスチックか
決めていくとよいでしょう。
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